フジフィルム ファインピクス2300について


Finepix2300

☆ジャンク度☆
無し
撮影可能


Finepix2300 Finepix2300
 マクロモード付き固定焦点(パンフォーカス)フジノン。
 意匠上、大きなアクセントになっている半月上のグリップはなかなか効果がある。

Finepix2300
 シンプルな背面。


Finepix2300 Finepix2300
 シンプルこの上ない操作系。


Finepix2300 Finepix2300
 2.1Mピクセルがアイデンティティ。1.3Mピクセルのファインピクス1300と並べてみる。

Finepix2300 Finepix2300
 パワーソースは単三型電池4本、記録媒体はスマートメディア。

 拙僧は既に本カメラの130万画素版、ファインピクス1300を紹介している。そこではパンフォーカスカメラの有意義を述べていうのだけれども、一方で200万画素級の本カメラ、ファインピクス1300の海外版ノックダウンとも記述していた。今回、改めて実物のファインピクス2300を手にすると、それは半分くらいは当たっていたが半分くらいは外れていたと思われる。つまり、ファインピクス1300の主な市場は確かに海外だったかもしれないが、あながち本カメラも同様なのではと思えてきた。それは本カメラの表記が英語とフランス語のみだからである。同じような境遇のファインピクスA101A201ではA201の方は日本語表記だったからフジも手を抜いたものである。
                       ☆             ☆
 本カメラの最大の有意義であるパンフォーカスカメラの利点に付いてはファインピクス1300のコンテンツで纏めたので、本カメラの登場の背景と諸元を紹介しよう。
 拙僧も、今回ちゃんと調べるまで知らなかったのだが本カメラは今世紀のカメラであった。ちなみにファインピクス1300はぎりぎり旧世紀のカメラである。外観上で異なるのは半円形のグリップの色くらいだ。本カメラのコンセプトは「オールインワン」、つまり買ってすぐ使えると言う点にあったようだ。当時のデジカメときたら、本体だけでは何物にもならず、馬鹿高い外部媒体やPC接続キットやら何かと金をむしりとったから、兎に角「安く効く」と言うのが売りだったのだろう。8MBのスマートメディアからUSB端子、ビュワーソフト等々付いて定価49800円、と言うことは売値は3万円台だっただろうから、当時としてはお値打ち価格だったのだろう。フジの公式HPでは新システム「ピクチャー ザ フューチャー」に対応したカメラとして紹介しているが、ちょっと風呂敷の広げすぎではないか。
 レンズはライカ判換算で36mmF4.5でF11と2段階で切り替える。多分、NDフィルターが内蔵されているのだろう。感度はISO100相当なので室内撮影等はフラッシュに頼ることになるだろう。フラッシュの有効範囲は0.7〜3mだからパワーはそれなりだ。フォーカスは固定焦点(パンフォーカス)で最短撮影距離は0.8m。マクロモードに切り替えると8〜15cmまで寄れる。液晶ビュワーの質は必ずしも高い物ではないが、マクロ撮影ではそれなりにピントが合っているかどうかは確認できる。
                       ☆             ☆
 安普請だが使い勝手の良いカメラである。発色もナチュラルで美しい。ジャンク籠にも普通によく転がっているからよく売れたカメラなのだろう。今では100〜300円位で転がっているので、是非拾ってみて欲しい。Web用メモカメラとしてなら現役である。

   では、撮影結果を見て下さい。

(了:2009/7/24)

クラデジカメ系列メニューへ戻る 「意してプラカメ拾う者なし」へ戻る

inserted by FC2 system