カシオの標準ズーム付きの超薄型シリーズとしては
エクシリムEX−S500 が存在した。これは伝説のカードサイズデジカメ、
エクシリムEX−S1の薄型バッテリーNP−20を採用した超薄型ボディに光学3倍ズームレンズに500万画素級の撮像素子を組み合わせたものである。その戦闘的なスタイリングにはガジェット好きも沸いたようだ。本カメラは同じNP−20を採用し、薄型ボディを目指したものである。充分薄いボディなのだが、EX−Sシリーズ程のインパクトは薄いのか、EX−Zシリーズを与えられている。
正直なところ、他社製ライバルに比べて薄いと言うだけで、これと言った特徴は無い。カシオ伝統のベストショットを使用すればイージーにそれなりの画像を撮影できる。ユニークそうなのはYouTubeモードを搭載し、付属ソフトを組み合わせると、簡単に画像をアップロードできるそうだ。拙僧はボディしか手に入れていないし、そもそもYouTubeに関心が無いので評価はできない。顔認識AFもそれなりに効くようで、撮影結果を見ると横顔でも被写体にフォーカスが合っていた。もっとも、かなり被写体深度が深いのでパンフォーカスに見えないこともない。言うほどにはあてになるだろう。
マニアルフォーカスモードなども搭載して、案外機能は盛りだくさんなのだが、メニューの階層が深かったりして使い勝手はイマイチだ。マクロモードも10cmまでしか寄れなかったりして見劣りする。基本的にはベストショットで撮るカメラなのだろう。
正直を言うと、本カメラを積極的に選ぶ理由は見当たらない。あまりポリシー無く、動画のアップロードをしたい方が買うのだろう。リセールバリューは他のカシオのデジカメ同様に低い。無論、ちゃんと写らないかというと綺麗に写る。
では、
撮影結果(明神祭り編) を見て頂きたい。
(了:2011/10/11)