SEA&SEA 750Gについて


SEAaSEA750G
単体のカメラと言うよりは、水中カメラの一部と言えるだろう

☆ジャンク度☆
不具合なし
撮影可能



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右に寄ってオフセットしたレンズは無銘。

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エッジが丸まって、優しいデザイン。

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液晶の見栄えも良好。

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操作系も過不足なく。


SEAaSEA750G
単三型電池使用は取り回しがイイ。

 SEA&SEAといえば本格水中カメラやハウジング、アクセサリーで知られている。だから、本カメラを見つけた時には水中カメラのシステムの一部だと思った。ネットで調べると、やはりハウジングとセットで発売したものである。ハウジングとセットで実売5万円程度と言うから、そういう需要のある方にはお買い得だろう。拾い上げたキタムラのジャンク駕籠は、本体とアクセサリーが日を変えて出没する場合が多いので、ハウジンが登場するのを何日も楽しみに待っていたのだが、そう上手くは行かなく、手元に確保できたのはカメラ本体だけだった。
 カメラ本体だけでも十分使い物にはなる。SEA&SEAが自社開発・製造するとは思えないのでベースとなったカメラをどこかが開発・製造するメーカーがあると思って調べてみた。あまりメジャーなカメラではないので、大した情報は集まらなかったのだが、どうもケンコーのZ510のようである。ケンコーだって、台湾か大陸のそこそこの出来のカメラに自社ブランドを冠しただけだろうな。レンズを右端にオフセットしたサイバーショットDSC−P2に似た安カメラは、三河のハードオフで何度か見かけたことがある。ハードオフで売っているということは、どこかけで新品で売っているのだろうが、無論、キタムラやちゃんとした家電量販店は扱わないだろ。こういう、ノーブランドなデジカメはどこで入手するのか不思議に思っていたのだが、どうもパチンコ屋の景品が怪しい。何せ愛知県人の心のよりどころはパチンコである。拙僧も何度か保障書にパチンコ屋の判が押してるブツを拾ったことがある。
                    ☆             ☆
 数少ない情報からすると、レンズはライカ判換算35〜105mF2.8〜4.8の光学3倍ズームレンズに519万画素級撮像素子を組み合わせる。最短撮影距離は10cmでいたって普通のスペックである。ちょいっとハテナと思うのはフロントパネルに「7.0 Mega Pixels Max.」と書いてあるのだ。最後の「Max.」は確かに怪しい記述だが、これは「最大画素数700万画素、有効画素数519万画素」ということなのだろうか。それにしても「7.0 Mega Pixels」と書いてあって、実は「519万画素」だったら、知らずに買ったら「やられた」と思うだろうなあ。パチンコ屋の景品ならいいのか。
 外装は曲面で構成したプラスチック製である。ハウジングを設計する都合にも良さそうだが、廉価でそこそこ写る安デジカメがあったから、それに合わせてハウジングを設計したのか、ハウジングに合わせた外装のカメラの設計を依頼したのかは分からない。パッケージングはサイバーショットPシリーズを髣髴する、レンズを右端にオフセットしたスタイリングである。モードセレクトダイヤルが無いくらいで、インターフェイス周りのレイアウトもサイバーショットPシリーズの影響を受けている。
 電源は単三型電池を本使用する。拙僧はもっぱら100円ショップの充電式ニッケル水素電池を使用したが、持ちは中々よいようだ。ルックスはサイバーショットPシリーズだが、記録媒体はSDカードである。
 登場した2005年のカメラとしては並みの使い心地である。起動もAFも緩慢ではあるが、スナップ撮影に決定的な程の不便ではない。なかなかビビットな発色でシャープである。デジカメらしい力強い画像を撮影する。実用以上のパフォーマンスであろう。
                    ☆             ☆
 カメラの出来としては標準以上のレベルである。伝統的光学メーカー製の普及機で、AEが不安定だったり、薄暗いと極端にシャッター速度が遅くなったりするカメラもあるから、それに比べれば及第点である。
 専用ハウジングが見つかれば、先のバリ島旅行にも大活躍しただろう。

   では、撮影結果その1(東京散歩編)を見て頂きたい。

(了:2012/2/11)

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