ソニー サイバーショット DSC−P2について


DSC-P2

☆ジャンク度☆
まれにレンズカバー開かず
撮影可能


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 大きく右にオフセットされた3倍ズームレンズ。
 サイバーショットPシリーズ一員としての大きなアイデンティティだ。

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 ボディ上部から見るレイアウト。
 サイバーショットシリーズは何かとMPEGを誇示したがるが、これはサイバーショットがソニーの大柱であるデジタルビデオカメラの血脈を受け継いでいると言うアピールなのだろう。

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 程よく纏められた背面レイアウト。

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 「SCN」はシーンモード。夜景、夜景ポートレイト、遠景から選べる。

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 Cタイプのリチウムイオン電池とメモリースティック。

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 6種類のボディカラーが選べた。
 そうとう売れたカメラのようで、幾つかの固体が拙僧の下に集まった。

 海坊主が寝転んだようなPタイプのサイバーショットはどうもなじめない。フィルムカメラとは一線をかした斬新なスタイルというべきなのだろうけど、縦に構えても横に構えてもどうもしっくり来ないのだ。これは晴天下で撮影している場合には大した影響は無いと思われるかもしれないけれども、気合一発でスローシャッターを切る場合には中々の問題なのである。しかし、これらはそうとう売れたようで拙僧のようなジャンク拾いの下にも次々と集まっているのだ。今回は、その売れたPタイプサイバーショットの中でも一際売れたと思われるDSC−P2が話の主人公だ。
                ☆           ☆
 本カメラの登場は2002年の初頭。200万画素級デジカメの熟成紀である。同世代はファインピクスF401やクールピクス2000がそれにあたる。ファインピクスF401も相当ジャンク籠で見かけるけど完全に壊れている物が多いようだ。勿論、本カメラの完全ジャンクも見かけるけど、耐久性の点においてはファインピクスは一段劣っているようである。本カメラは4台保有したけど完全ジャンクは1台であった。ファインピクスF401はISO1600モードがなかなか使えるデジカメなので、また欲しいと思っているのだけれども、どうもあたらない。
 ソニーも本カメラの位置づけは戦略的に重要としたらしく、6種類のボディカラーが用意された。同じ200万画素級のライバルに比べ、コンパクトでスタイリッシュで動作もそこそこ機敏だったからよく売れたみたいだ。タダでさえ割高なメモリースティックが128MBの制約を受けるなどという事情はまだ先の話なのである。
 実際使ってみると具合は良い。通常は「マルチAF」と称されるワイドエリアのAFで充分ピントがあう。特に中央の被写体にピントを合わせたい場合は「中央重点AF」を選択する。撮影距離はオフセットされているがある程度のMFも可能だ。画質は「ファイン」と「ノーマル」の2種類しか用意されていないけれど充分だろう。ソニーらしいのはモノトーンやセピアなどといったエフェクト機能を搭載していることだろう。測光もワイドとスポットが選べるし、フラッシュも発光量が3段階に調節できるなど至れり尽くせりである。これはよく出来たカメラである。敵ながらあっぱれだ。
                ☆           ☆
 原色が少しぎらつくけどスタンダードな画作りで好感がもてる。拙僧が実戦に使ったのはホワイトモデルだったのだけれど、これがツルリとして清潔感があって具合が良いのである。恐らく女性ユーザーにも受け入れられたのではと思う。

 では、撮影結果を見て頂きたい。

(了:2008/06/19)

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