今回の渡韓ではメインにシグマDP1をメインにすることにした。例の「フォビオン(FOVEON)X3センサー」を受光素子に据え、ライカ判換算28mmの単焦点レンズを搭載したコンパクトデジカメである。昨年末に棚ずれ品を安く手に入れたものだが、実戦は初になる。良識のある方ならハレの海外旅行に稼動実績のないカメラを持ち込んだりしないのだが、拙僧は病気なので仕方ないな。持っていくカメラは一つではないし。
しかし、案の定失敗があった。一つはバッテリーが意外ともたずに3日目でエンプティになってしまったのだ。DP1のバッテリーはカシオのエクスリムに使われている物と同じ形状なのだがエクスリムのものはかなりもつのだ。それで見た目は電気接点のレイアウトの違うだけに見えるDP1のバッテリーももつと思って充電機も持っていかなかったのだが誤算だった。もう一つは、これは完全にオペレーションミスなのだがPCに転送中に200枚以上の画像を削除してしまったのだ。この間もIXYデジタルで撮影した画像を消してしまったばかりなのに呆れる。言い訳をすると珍しくRAWで撮ったのだが、画像サイズが大きくて転送に時間がかかりパソコンがOFFしてしまったのだ。それでフォルダーを確認したら転送できたと思ったのだけれども、やはり途中までしか転送していなかったのだ。それを確認せず本体側の画像ファイルを削除してしまったのである。なので、ミョンドン(明洞)やキョムボックン(景福宮)で撮影した折角の画像が全てパーである(涙。
泣き言はその位にして、DP1で残った画像は1〜2日目に撮影した物で、場所的には妻の友人宅周辺とシチョン(市庁)からナムデモン(南大門)の街道筋までの途中のみである。街並みと食べ物・飲み物を撮影したので見ていただきたい。
1日目と2日目はシンギル(新吉)の妻の友人宅に泊まった。シンギルはソウル中心街からのアクセスも便利なのだが、妻の友人も「まんざら違法と言うわけではないのだけれども、大陸に仕送りをする出稼ぎ労働者」という身分なので、それなりに日本のサンピン報道番組が取り上げるような生活感が楽しめてしまうのである。
普段はいないという旦那さんも迎えてくださって恐縮なのだが、最近の韓国人ならヘルシー志向で避けるような刺激的な唐辛子をワザワザ中国から取り寄せての伝統的朝鮮料理で下さるのだから困ってしまう。勿論、拙僧が食べられるのは太刀魚の白焼きとか豆腐とか限定的なのだ。拙僧は韓国飯は嫌いではない。むしろバンクーバーでは良く食べていた。しかし、鴨緑江の北の唐辛子はパンチが違うのだ。しかし、マッコリはよい。後で知ったが750Lのペットボトルで1800ウォン(200円弱)だった。日本で一般的に手に入るものに比べて発泡性が強くライトで飲みやすい。ビールも(韓国)国内ものは大瓶のペットボトルで安くマイルドである。
妻と友人夫婦や兄弟達とのコミュニケーションは韓国語で、全く分からないので初めから寝ていられるので国際結婚は便利だ。それでも最低限の意思は中国語で伝えるのだが、満更伝わっていないわけでは無さそうだ。まあ、話し相手は3歳男児だけなのだが充分である。