北海道ツーリング(準備〜2日目:準備・フェリー乗船編)
北海道ツーリング(準備〜2日目:準備・フェリー乗船編)
毎度のことながら大げさな荷物である。
事の発端は5月に若いカップルを内に招いたことだ。そもそも女の子のほうが単車友達だったのだが、単車乗りの彼氏ができてなかなかの幸せぶりなのである。そういう新風を8年目の我が家にそそぐのも良い刺激である。それは兎も角、その女の子が夏に北海道ツーリングに行く予定だというのだ。ためしに妻に「せっかくの機会だから一緒のフェリーで俺も行きたいなあ」と言ったら、おそらく酒が入っていたからだと思うのだがOKだという。ええっ、だって10万円くらいはかかるよ、と言っても問題ないという。財政はギリシャ並みに切迫しているのだが、この機会を逃すと北海道ツーリングは未完のまま人生を終えてしまうと思い、甘えることにした。いや、妻に甘えるのはいつものことなのだが。
出発間際になって軽整備を行う。
フィルムカメラはリコーR1sを選択。
「船長の家」からお楽しみ券が届く。
どんなお楽しみか楽しみである。
競争率が高いフェリーのチケットは首尾よく女友達が確保してくれたので、のんびりと過ごしていたのだが、出発の一か月前にカップル同志とランチをしたら綿密な計画を立ててていてアツアツなのである。そこで、このまま無計画に北海道に上陸したら残念なことになると思って真剣に考えることにした。行程は社会人のカップル同志の夏休みに合わせて9日間、行きのフェリーで2泊して現地で3泊して帰りのフェリーで2泊するハードスケジュールである。仕事をしていないあっしは滞在期間を延ばしてもいいのだが、妻の顔を思い浮かべると申し訳ないので延泊はやめる。カップル同志も宗谷岬までいくというので、そこまではご一緒させていただくことにした。かつては北海道と山口県と沖縄県以外はキャンプツーリングをしたことのあるあっしだが、連泊は久しぶりなので体力配分も心配だったのだ。宗谷岬で別れた後は稚内隣接の猿払でキャンプを張り、翌日はカニをぎゃふんと言わせるほど食わせることで有名なサロマ湖の民宿「船長の家」で泊まり、その後は大雪山に向かって畔でキャンプを張ることにした。早速、「船長の家」に予約を入れると相部屋しか残っていなかったが、ひとまず泊まれるので安心する。
フェリーの予約が取れてから時間はたっぷりあったはずなのに、就職活動にくじけたりしているうちにたちまち出発日が近くなってしまう。単車のエンジンをかけようと思ったらうんともすんとも言わずびっくり。ガス欠であった。ガスは残っていたはずなのだが猛暑で蒸発したようだ。
持っていくカメラは雨を想定して防水のオリンパスμ20を選択、サブにペンタックス オプティオWPを加えた。フィルムカメラもないとさみしいと思って、初めはヘビーユースのコニカ現場監督やフジ工事カメラも考えたのだが、嵩張るので雨天は諦めてリコーR1sにポジを詰めることにした。北海道の大地を30mmで撮るのは楽しみである。
フェリー乗り場につく。
長距離フェリーの利用は約10年ぶりである。
今は予約もネットである。
フェリーに乗るというのは興奮するなあ。
愛車が愛しくなる瞬間。
たちまち夜が更ける。
フェリーは名古屋港発、仙台経由苫、小牧着である。長距離フェリーは約10年ぶりなので興奮するなあ。
チケットは2等ベット室である。もっともコストパフォーマンスが高いな。運賃は400c以下のオートバイも含めて往復で5.6万円であった。あっしが若い頃に長距離フェリーを利用してツーリングするような連中というのは、夜中にロビーで輪になって語り合うような「旅でもしていなければ残念な連中(自分のことだ)」だったが、最近のツーリング者はおしゃれなカップルだったりして好ましいものだ。もっとも、KR−1でキャンプツーリングをする骨のあるアラフォーもいて心強いものである。
邪魔をしては悪いのでカップル同志とは距離を置くことにして、フェリーの中ではひたすらビールを飲んでいた。おかげで体重は増える。途中、仙台に3時間のトランジットがあったので下船したのだが、運の悪いことにハードオフが見つかってしまって仙台土産を拾い上げることになる。我ながら悪い癖だ。この仙台土産に関しては後日、別途コンテンツをまとめたい。