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最終日:回日本


7th_day

疲労の隠せない拙僧。天津空港にて。


 いよいよ、最終日。本日の昼の便で大陸ともお別れである。
 義理姉にタクシーを手配してもらい、大量の木の皮やら根っこやら動物の骨やらが入ったカバンを詰める。昨日になって北京南駅から天津を30分で結ぶ新幹線(京津高速鉄道)の存在を知ったので行く先は北京南駅である。タクシーはやがてセントレアもびっくりの超近代的なビルディング、北京南駅へ到着した。北京南駅を利用するのは初めてだが、こんな清潔で整備された公共施設は見た事がない。いかにも新世代新幹線という顔つきの列車に乗ると、清潔で近代的な車内である。キャビンアテンダントがミネラルウォーターをよこす。走り出すと凍てつく大地が飛ぶように移り変わり、あっという間に天津駅に着いた。行きの苦労が嘘のようである。どうも、従来の天津駅と新幹線の天津駅はまったく別の所にあるようなので旅行を考えている方は注意が必要であろう。
 新幹線天津駅から天津空港までは40元代でついた。タクシー氏が紳士的だったので妻が珍しくチップを渡す。行きの時とは反対に順調すぎるほど順調についたので時間はたっぷりとあまりケンタッキーで時間をつぶす。ここでブックオフで105円で買ってきた古い別冊モーターサイクリスト等を読み捨てなければ荷物が減らないのだ。入境審査も速やかに済ませ、セントレアと飛行機は飛ぶ。大量の木の皮が薬剤と判断させると税関的にはどう判断させるか一抹の不安はあったがスルーパスであった。独身時代は丸めたティッシュまで広げさせられたのが懐かしい。
 今回の旅行の最後のケチはバックにヒビが入ったことだった。ちょうど車輪のマウント部にヒビが入っていたのである。早速、JALの担当者を呼んでクレーム証明書を書いてもらう。「過積載のため」と書いてあったのが気になるが、ここで文句を言うつもりにもならなく了解。実際に過積載ではあったし。後日談になるが出発時の保険でバック代は保障された。
 列車は乗換えが面倒なので渋滞を覚悟して空港バスに乗った。採算が心配になるほど客は少ない。渋滞は思ったほどではなく程なく最寄り駅まで到着。タクシーを拾って久しぶりの我が家だ。


近代的な北京南駅。


どこかで見た事があるような和諧号。


天津までの道のりを待つ。


花形、キャビンアテンダント。
              ☆            ☆
 今回の旅行は漢方薬と漢方医療に総括されそうだ。なんと言ってもニコンD2x(ボディのみ)が買えるほどの出費をした。これで効果が無かったらかなりがっかりである。また、韓太夫の皮膚のしごき治療にも泣かされた。治療もちゃんと選ばなければならないだろう。選ばなければならないと言えば、今回の旅行は出発の飛行機の時間といい、天津〜北京間の移動と言い予め調べておく必要を痛感された。4〜5年ほど前の観光ガイドブックをあてにしたのだが、オリンピック前の旅行情報など、現在の北京近郊では通用しないと言うことだろう。
 しかし、ハルピンの氷雪祭りなど思い切って行動した結果楽しい思いもした。我々のすっとこどっこいな旅が皆様の旅に反面教師として役立つことを願うばかりである。

(了:2009/3/11)

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