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6日目:蛙さん


6th_day

朝鮮族商場の串焼き屋。美味。


 風邪薬が効いたのか体調は回復傾向にあった。っが、便の方は相変わらず不安定であった。食べなれたものでも食べようと日本から持参したカップそばを食べようとするが義理姉に止められる。味噌汁を作るからそれを飲めというのだ。味噌汁には豚肉が入っていたりしたのだが美味であった。
 ところで、ここで我々は特別な問題に直面していた。方々で買い集めた薬剤があまりにも多すぎてカバンの中に入りきらないのである。一度は義理兄からバックを借りて詰めてもみたのだが、相手は木の皮や根っこである。どう考えてもエコノミークラスの許容量である2人で40kgの制限は守れそうになかった。なので郵便で発送しようと試みるのだが、薬剤は一度に200元までしか発送できず、その為には領収書を掲示しなければならないと言うのである。勿論、我々の薬剤の領収書は0が一桁違うので話にならない。仕方が無いので、義理姉に頼んで200元の領収書を再び切ってもらい、後日の発送をお願いした。


中国の郵便局。

 後は本日は最終日であり特に何もするつもりは無かった。なのでうかつにもカメラを持っていかなかったのが後悔する羽目になる。午後になって、土産物買いも兼ねて朝鮮族街の市場に行ったのだが、これが活気があって見たことも無い食材が豊富に陳列されており、とてもフォトジェネシックであった。一応、Auto110を持ってきてはいたのだが、薄暗い市場の中ではISO100のフィルムではどうにもならなく、悔しい思いをする。実はこの時、妻のカバンの中には妻用のコンパクトデジカメがあったのだが、迂闊にも気が付かなかった。
 市場で食した羊の串焼きは非常に美味であったが、お腹のことを考えて1本だけにする。  市場を後にして日も傾きかけた街をどこへ行くのかと義理姉のハンドルに任せると足マッサージ店であった。ここは韓国人コミュニティ内なので恐らく韓国マッサージなのであろう。快適に過ごす。




屋外のブース。
こういう所の軽食は美味しいが衛生的には大いに問題があるので御覚悟を。

 ここで初めて知ったのだが、今夜の食事は旅行社を経営する義理兄の接待にお付き合いするのだという。別にやぶさかではないが、拙僧らのようなぺんぺん草が接待に立ち会って何か義理兄に徳があるのかと心配する。接待する相手は西海岸に住む同業者の韓国人らしく、朝鮮料理屋に案内された。こういうシチュエーションでは拙僧はにこにこ笑って酒を飲む以上のアクションは起こさないので接待の内容は分からない。まあ、雰囲気から言ってそこそこ盛り上がっているようであった。韓国人氏は敬虔な儒教徒であり、妻に執拗に女性は夫に仕えるべし論を広げて妻も臨戦態勢に至ったようだが義理兄の面子もあるので戦闘には至らなかったようである。「南」苦手でしょ?っと聞いたら大いに頷いていた。ちなみに韓国人氏はバツイチのやもめである。
 まあ、接待の内容は興味も無かったのだが義理兄が蛙料理をメニューに見つけ、食べるかと聞かれた。本音を言うとここの料理は口に合わず、食べたいのはキムチチャーハンだったが、話の種で頂くことにした。その時は食用蛙の足をフライにしたものでも出てくるのだと思った。時は過ぎ、一向に蛙料理は現れない。この店はミスオーダーの多い店でてっきり忘れられたのだと思って目の前の唐辛子鍋をつつくと、そこに現れたのは蛙さん。そう、注文したのは蛙の姿煮鍋だったのである。流石の拙僧も顔が引き攣る。しかし、拙僧も日本人の端くれだ。箸に持った物は食わねばならぬ。とりあえず、妻に写真を撮ってもらい、頭から齧ろうとすると周囲がざわめく。ええ?こういう風に食べるんじゃないの?と聞くとそうだという。つまり、このような食材は中国でも韓国でも通常は食べないのである。しかし、一度箸で摘んだものである。大きさはメダボな大振のアマガエルくらい。一口で頂くと手足の骨が噛み砕けなくて非常に不愉快。早く飲み込みたいのだが、それが出来ないのである。それと不思議と固めのシシャモみたいな食感がした。味は辛い以外には殆ど印象に残らなかったが、のどに引っかからなければなんと言うことも無いので手足を取って次は頂く。齧ってみると腹には胡麻の実のような黒い粒がいっぱい。これがシシャモのような食感を得ていたわけだ。つまり、これは卵で本来はおたまじゃくしへと成長するはずだった物なのである。いやいや、こういう場合は想像力は無用だ。何でも土に潜って冬眠している物を掘りだしたそうである。ワイルドでないことを祈る。蛙さんは20匹以上鍋の中に沈んでおり、皆さんの箸も遅いようだ。食べるといった以上仕方が無いので拙僧が頂く、5匹で止めとこうと思ったのだが「夜に効く」と言うので6匹食べた。ちなみに妻は一度も箸をつけなかった。
 宴は早々に散り、義理姉の運転で帰宅。義理兄夫婦と静かに飲む。



これがかえるさん。よく見ると鍋いっぱいに。


武士たるもの引くわけにはいかぬ。

回日本へ続く。

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