オリンパス X−2について


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☆ジャンク度☆
ネジ2本欠落
撮影可能



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スライド式レンズカバーの開閉にて起動するカプセル型カメラ。
この種のカメラは伝統的にズームレンズの伸長にやや時間が掛かる。

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ボディ背面。


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オリンパスらしくスポット測光が可能。
もっとも、このマクロはあてにならないな。

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あてにならなかった例。

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コマンドダイヤルや中央にOKボタンを含んだ十字配置キーで、操作性は気が利いている。

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もっとも階層メニューの設計は気が利いているとは思えないな。


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専用電池は初期のμデジタルと同じタイプ。

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拙僧の固体はネジが2本抜けていたので手持ちのジャンクから取り出したものをはめてみた。

 オリンパスの最大の失敗はxDピクチャーカードに賭けてしまったところだろう。お陰で幾ら価格面で勝負しても、結局高くて容量の少ないxDピクチャーカードを含めると割高な感じがあった。もう一つは節操の無いラインナップだと思う。μデジタルはわかり易いとしてもC−4100は4桁目が画素数を示すのに対し、C−700系は画素数に関らず高倍率ズームを搭載したコンパクトデジカメという位置づけになっている。更にC−40となると、今度は2桁目が画素数を表していて訳がわからない。そしてX−1/2だ。まるで21世紀のスホーイ設計局である。個人的にオリンパスは一眼レフとC−700系とμデジタルしか興味が無く、X−2を拾った時にもどのようなプロパティかは知らなかった。家に帰って調べてみると、この比較的コンパクトなボディが500万画素級だとしってびっくりした。いやいや、コンパクトデジカメは画素数だけでは評価できない。玉か石かまずは手にとって調べてみよう。バッテリーもメディアも付属していなかったが、手持ちのμ10デジタルと共用なので事は足りた。
                    ☆             ☆
 弄った感じでは本カメラは端的に言ってμデジタルの防水機能の代わりにマルチモード+マニアル露出を搭載した様なカメラだ。系列的にはC−40の後裔機になると思うのだけれども、何で突然「X」なんていう採番を割り振ったのかは解らない。外装は金属製でそれなりに品位を感じさせる。大きく扱いやすいコマンドダイヤルと、オリンパス伝統の中央にOKボタンを置き十字に配置したコマンドキーの組み合わせはなかなか扱いやすい。きめ細かな露出操作ができる変わりに、それを実行しようとすると階層メニューの迷走になりかねないが、そこはMyモードに設定できる。もっとも、拙僧はAUTOモード以外は殆ど操作していないけど。
 困ってしまうのがフラッシュモードを電源OFFで忘れてしまうところだ。そんなカメラは幾らでもあると仰るのは当然なんだけど、本カメラと来たら測光/マクロモードと焦点距離は覚えているので厄介である。メーカーに言わせるとMyモードで設定してくれという事なのだろう。また、マクロ撮影があてにならない。そもそも、測光モードとマクロモードの変更は同じボタンで行い、モードとしてはスポット測光&マクロモードも搭載していて、これだけ見ると使えそうなのだけれどもAFがどうも頓珍漢なのだ。そもそも、本カメラはマクロでも20cmしか寄れないからマクロモードはあまり期待しない方がいい。それらしい画像を撮影したいのであれば通常モードで望遠側で撮った方がAF的にもあてになる。
 肝心の500万画素級の画質はどうかと言うと、これもいささか芳しくないのだ。どうも潤いのない画像になってしまいオリンパスらしくない。メタリックな被写体でも簡単に飽和してしまったり、赤い花などでざらざらした発色になってしまうようである。
オリンパスC−740の嘘っぽいけど鮮やかで綺麗なのと対照的だ。どうも面積の小さい画像素子の素性云々も無きにしも非ずだけれども、拙僧個人の意見としてはレンズのパワーもイマイチなのではないかと思う。
                    ☆             ☆
 そういう訳で、本カメラは多彩な機能を搭載する代わりにベースとなるカメラとしてのパワーに欠けると言うのが拙僧の感覚である。拙僧にしては明確にネガの結論を出してしまうけど、2002年のカメラなら目くじらを立てないで頂けるのではと思う。
 なので3000円を切る価格帯で落札されても、さほど惜しくは無いのだ。

   では、撮影結果を見て下さい。

(了:2007/11/13)

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