ペンタックス オプティオM20について


OptioM20
落ち着いたデザインで個性もないが嫌味もない。

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能


OptioM20
 700万画素級受光素子に3倍光学ズームレンズを搭載する。
 ライカ判換算で38〜114mmF3.1〜5.9。

OptioM20 OptioM20
 オプティオの銘板が主張する。。

OptioM20 OptioM20
 なだらかなカーブで効果的なグリップを形成する。

OptioM20 OptioM20
 滑らかな追随再現が美しい液晶ビュワー。新世代のものである。
 優しいヘルプガイダンス。

OptioM20 OptioM20
 常識的なインターフェイス。

OptioM20 OptioM20
 クレードル用と思われる端子があるが、単三電池2本使用で使いやすい。


 最近は全く上物がヒットしない作戦域内のキタムラなのだが、以前はおいしい物件が転がっていた。例えば、700万画素級の本カメラが500円なのである。これは笑いが止まらないだろう。勿論、元々廉価で売られたものなのだろうが、旧世代のデジカメに比べれば単純に写る気がする。そこで、200万画素級のパナソニックDMC−FZ1や400万画素級のオリンパスμ20デジタルと比べることにした。FZ1は12倍ズームカメラだが、2002〜2003年の標準クラスであった200〜400万画素級のカメラとして比較できるだろう。
                ☆           ☆
 本カメラのコンセプトは「単三型電池使用で長持ち」という点にある。単三型リチウム電池なら700枚、普通のアルカリ電池でも220枚撮れるというのがメーカーのアナウンスである。旅行時にスタミナや起動力はあるが充電器が嵩張る専用電池を選択するか、スタミナに難があるがどこでも手に入る乾電池型を選択するか、新世紀になっても数年は議論されていたと思う。しかし、今は専用電池も安くなったし乾電池型も持つようになったので店頭を賑やかすことも稀のようだ。なのでスタイリッシュな薄型カメラなら必然的に専用電池になるし、カメラの稼働率が低く電池管理が面倒なら乾電池型を選択することになるのだろう。日本で歩留まりのいいアルカリ電池を2本100円で購入するのは難しくないから、電池管理の面倒な充電池を使うより精神安定上良いかもしれない。100円ショップで1本100円で売っているニッケル水素充電池でも十分なパフォーマンスを得ることができた。100円の充電器を買っても300円だから、本カメラのような燃費のいいカメラならエネループは要らないな。
 本カメラが登場した2006年中旬においては700万画素級だとか顔認識AF&AEは、既に普及していて本カメラのようなピラミッドの底辺に位置するカメラでも標準搭載されていたのであろう。もっとも、カタログに書いてあるのと効果を発揮しているのとでは大きく異なる。それは実際に撮影しながら評価してみたい。
 多くのベーシックカメラと同様、本カメラもソフトウェアで実現できる機能は満載である。豊富なシーンモードの他、世界時計やカレンダーも搭載する。いついつ撮った画像をカレンダーで検索するのは、電池を入れたたら撮りっぱなしの本カメラの性格には合っているのかもしれない。かなり安くなった8GのSDHCでも詰めておけば充分に撮ったことを忘れるほどの画像が記録できる。内蔵メモリ付きなので、うっかりメモリを切らした時でも小さい画像なら散歩写真に対応できる。実は本カメラで最もびっくりしたのは液晶ビュワーの見え具合である。ハイビジョンのように鮮やかというわけではないのだが、きめ細かく画像のリフレッシュレートがよいのか変化する被写体も滑らかに表示するのである。ええっ、オプティオM20があ?っとお思いだろうが、拙僧の手持ちのデジカメは新しい方でもオリンパスE−500だから、かなりのカルチャーショックだったのである。これなら携帯ビュワーの代わりにもなろう。
 本カメラは電源OFF時にもズームの位置やフラッシュモードを保持するのだけれども、これもちょくちょく電源OFFをして電池を持たせる使い方を想定しているのかもしれない。スナップでは使いやすいものである。
                ☆           ☆
 っで、肝心の画像なのだが条件が良ければ、それは素晴らしい高解像の画像が得られる。条件が良ければというのは、ひとたび逆光にでもなろうものならものすごいフレアがかかって、ちょっと人に見せるのを躊躇うほどである。このレンズにペンタックスの名が刻印されているのが信じがたい。2006年がペンタックスにとってどのような年だったのか知らないが、なんだか韓国あたりの安カメラの銘板を張り替えたようだ。これではいくら条件が良い時にきめ細かな画像を撮影できても今世紀初頭の200万画素級デジカメの方が安心できる。レンズさえよければ地味目の発色ながら良好な画像を撮れるいいカメラなのだが。
 実際にはCCDとかカスタムチップとかは汎用品で安く出来ても、レンズを安くするのは難しいのかもしれないな。

 では、撮影結果を見て頂きたい。

(了:2010/10/13)

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