フジフィルム ファインピクススF30について


FinepixF30

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能


FinepixF30 FinepixF30
 ライカ判換算で36〜108mmF2.8〜F5.1の光学3倍ズームレンズ。
 微妙に広角寄りなフジノンである。

FinepixF30 FinepixF30
 先代よりは薄くなったボディ。
 適度な厚みがホールディングを良好にする。

FinepixF30
 ISO3200が新しい世界を広げた。


FinepixF30
 シャッター速度優先AEと絞り優先AEを搭載するのが通だ。


FinepixF30 FinepixF30
 ボタン類の操作性は良好。


FinepixF30
 バッテリーが先代に比べて小さくなったが、それでも十分タフなもの。

 本カメラはファインピクスF10/F11の後裔機である。スペック的には630万画素級撮像素子にライカ判換算で36〜108mmF2.8〜F5と前作と変わらない。しかし、この撮像素子が全く異なるフルモデルチェンジである。ファインピクスF10/F11が同じ1/1.7型630万画素級撮像素子ながら第5世代なのに対し、本カメラの撮像素子は第6世代である。具体的には得意の高感度がISO3200まで広がった。当時は画期的なことである。そんな高感度はデジ一眼レフでもカバーしていないモデルが普通に有った。実際には、画質的にはなかなか厳しいのだが、フルサイズでひとまず撮影できるのは吉報である。伝統的に高感度に強いファインピクスだが、高感度モードだと画素数を制限している場合が多かったのだが、本カメラにおいてはきっちりISO3200モードで630万画素で撮れる。ただ、フジフィルムも流石にISO3200モードの画像を押すのは気が引けるのか、感度オートモードではISO1600までが上限の「AUTO(1600)モード」とISO400までが上限の「AUTO(400)モード」と2種類の感度モードを搭載している。ISO1600が更に使い物になったのも、モデルチェンジの福音と言えるな。
 ボディは直線基調だった先代に比べるとエッジが丸まっている。穏やかにグリップを形成していたフロントパネルはフラットになり、パナソニックのルミックスみたいな爪上のグリップがついた。本格的なグリップには敵わないが、そこそこ役には立つ。タフネスが自慢の大型バッテリーは少々小型化し、ボディも少し薄くなった。それでも十分にタフなバッテリーである。充電は本体にACケーブルを接続するだけで行える。今どきは本体充電できるカメラは少ない。ワザワザ、専用の充電器を用意しなくていいのは便利だ。ACケーブルは一般的な5Vのものが利用でき、拙僧のようにジャンクボディのみを拾う人間には都合が良い物である。
              ☆              ☆
 本カメラは手振れ補正機構を搭載していない。そんな飛び道具に頼るのではなく、実用となる高感度で手振れを防ぐのだ。高感度であれば被写体ブレだって対応できる。ただ、営業的には、やはり光学手振れ補正機構の方が通りが良いらしく、ルミックスの牙城を崩すには至っていない。しかし、本カメラの高感度モードを評価する方は意外に多く、分かる方には替えがたい魅力があるようだ。

   では、撮影結果を見て頂きたい。

(了:2012/10/29)

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