フジフィルム ファインピクスF200EXRについて


FinepixF200EXR

☆ジャンク度☆
不具合なし
撮影可能


FinepixF200EXR FinepixF200EXR
 ライカ判換算で28〜140mmF3.3〜F5.1の光学5倍ズームレンズを搭載する。

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 1200万画素級ハニカムEXR撮像素子が、圧倒的な破壊力を実現する。


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 ちょっともっさりしたスタイリングがフジフィルムらしくある。

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 インターフェイス周りはファインピクスF100dよりもシンプルになった。


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 多彩な撮影モードが売りである。


FinepixF200EXR
 バッテリーはやや小型のNP−50を採用。

 本カメラは2009年9月に登場した。既に、1200万画素級で光学5倍ズームのコンパクトデジカメは珍しい物ではなく、大抵のカメラはインターネット上のコンテンツを探すのも一苦労なのだが、本カメラを扱うコンテンツは比較的多い。それだけ、期待を受けていたカメラなのだろう。本カメラは基本的には前年に登場したファインピクスF100fdが進化したモデルである。基本的には、スタイリングと、搭載するフジノン銘28〜140mmF3.3〜F5.1の光学5倍ズームレンズはファインピクスF100fdを踏襲している。インターフェイス廻りもすっきりしているが、最も重要な変更点は撮像素子である。同じ、1200万画素級撮像素子ながら「スーパーCCDハニカムEXR」になった。「EXR」については、拙僧がとやかく言うより、フジフィルムの公式コンテンツをご覧いただきたい。簡単に言うと「高感度・低ノイズ優先(SN)」「ダイナミックレンジ優先(DR)」「高解像度優先(HR)」 に最適な撮像方式に切り替えることができるのだ。どこか、過去のハニカムCCDのサブタイプを思わせるな。フジフィルムのいう「撮像方式」というのが、具体的にどういう意味なのかよくわからない。おそらく、過去の「CCDハニカムSR」や「CCDハニカムHR」の処理技術を応用して、合理的な画像処理を行うのだろう。
 撮像方式優先AEの他に「人物」や「風景」といったシーンモードが選択できる。また、フジフィルムらしく、5種類の「フィルムシミュレーション」が可能だ。これは。プロビアとかベルビアとかフジフィルム製のフィルムの色調を再現したモードである。他にも絞り優先AEやマニアル露出も設定できるが、本カメラの絞りは普通のデジカメと同様、絞りはNDフィルターを使用した2段階しか選べないので、効果は限定的だろう。それでも、本カメラの肝いりの撮像素子を活かしたい方もいらっしゃるだろうから、有意義なのだろう。
 拙僧は正直言って「ナチュラモード」、つまり、フラッシュを発行禁止とし、積極的に感度を上げるモードしか使わなかった。AEは勿論、申し分ない。ファインピクスF100fdから受け継いだ、顔認識補正機能も晴天下の昼間なら十分である。顔認識AFも充分に機能し、歩きながらのスナップ撮影も可能だ。しかし、夕方に近づいて辺りが暗くなるとAFが少々迷う傾向にある。きちんと停止し、被写体に確実にレンズを向けると、殆どの場合は問題なくAFが機能する。充分な光源下での確実さと比べると精度が落ちるようだ。
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 晴天下であれば、申し分なくタフなシチュエーションをこなすカメラだ。辺りが暗くなると、行進間射撃の精度が落ちるが、ちゃんと静止してカメラをホールディングすれば問題ない。絵作りも美しいし、近代の戦闘でも耐える。スタイリングがややもっさりしているので嫌う方もいらっしゃるだろう。特に中央を絞ったスタイリングは好き嫌いが分かれるのではないだろうか。
 その辺のカメラとしては優れているのに、工業製品を手にする喜びがイマイチな点もフジフィルムらしいところではある。勿論、それはボディラインのことを言っているのであり、建付けの精度は高く、安心して使えるカメラである。

   では、撮影結果(名古屋散歩編)を見て頂きたい。

(了:2013/5/21)

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