フジフィルム ファインピクスA500について


FinepixA500

☆ジャンク度☆
不具合なし(多分)
撮影可能


FinepixA500 FinepixA500
 グリップ部が電池室になっている。

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 無銘のレンズ。印刷が擦り切れているのだろうか。

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 安普請なボディである。

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 光学ファインダー付き。液晶の見え具合も平凡である。


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 操作系はびっくりするほどシンプルだ。

 現在はXシリーズの「プレミアムコンパクトデジカメ」のジャンルで気を吐くフジフィルムだが、そのデジカメ史の古くからの参戦は知るところである。かつては最も気を吐いていたデジカメのリーディングカンパニーであって、トイデジカメ同然のプアカメラから当時の希望の星であるレンズ交換式一眼レフカメラまで、幅広い購買層を相手に全面戦争を展開していた。無論、今でもその交戦域は広く、こないだ図書館でアサヒカメラを読んだら、なんでもライカ判換算で24〜1000mmの光学42倍ズームレンズを搭載したレンズ一体型EVF機を発売するそうだ。もしも、エープリールフールで「実は、そんなカメラが欲しいという夢でした」と言われても納得してしまうようなスペックである。キタムラの玄関先には紙袋に入った「即撮影可」の安物物件が並んでいるが、そこにもちゃんとファインピクスはエントリーしているので、フジフィルムが挑戦しているジャンルの幅広さは相変わらずのようだ。
 本カメラの登場は2006年の2月。500万画素級のコンパクトデジカメでありながら、2万円を切るという、ちょっと驚きのロワープライスを売りにした。ファインピクスAシリーズはファインピクスブランドの中では最もロワーなレベルを担当し、2001年2月に登場したファインピクスA201がスタートを切っている。単焦点で固定焦点(パンフォーカス)で乾電池仕様のキャラクターはファインピクス2300にも通じる古典的なデザインである。そもそも、コンパクトデジカメのレンズなんていうのは5.6mmとか焦点距離が短いので200万画素級程度の精度ではパンフォーカスで大した問題は無いのだ。もっとも、ファインピクスA201が正常進化していたのは、ファインピクス2300に比べ、電源は単三型電池4本仕様から2本仕様にダイエットし、ボディサイズを大幅に小さくしたのだ。これで、ポケットに入るサイズを実現している。専用バッテリーに比べて、乾電池型仕様のコンパクトデジカメは、小型化も制限があるからスタイリストの腕が試されるな。使ってみると分かるのだが、我々スナップシューターはレスポンス命のところがあるから、フォーカシングレスの固定焦点の撮影リズムが意外とイイ感じなのだ。こういうのは手振れ補正機構を搭載していないと、標準域のズームレンズを搭載したコンパクトデジカメすら使えないという「進化した方」には理解できないだろうな。それは兎も角、ファインピクスAシリーズもその後はAFユニットも搭載したし、ズームレンズも搭載したし、高画素化した。本カメラに至っては500万画素級の撮像素子を搭載するから、Webや年賀はがき使用では充分に余るスペックである。そして、乾電池仕様の伝統性はちゃんと踏襲している。
                   ☆            ☆
 レンズはライカ判換算で38〜114mmF3.3〜5.5。拙僧の個体はレンズの銘板に何も書いていないのだが、これは印刷が擦り切れてしまったのだろうか。案外、フジノン銘も与えられていない無銘レンズなのかもしれないな。これに500万画素級の1/2.5型スーパーCCDハニカムHRを組み合わせる。気になるのが感度で最速でISO400までしかない。これは、大抵のファインピクスが高感度の搭載を誇っているのに対し、いかにも廉価な仕様である。なんでも、実売価格で1.5万円くらいだったそうだから、実際に廉価なカメラだったのだが。しかし、当時のオリンパスやフジフィルムのカメラにはxDピクチャーカードの呪縛があった。xDピクチャーカードも若い方々は知らないかもしれないが、これは東芝が諦めたスマートメディアの後継であり、市場規模的にはマイナーな存在で、1GBのSDカードが1000円台の時代に5000円くらいした。これではいくらボディが安くても台無しである。現在、この種のxDピクチャーカード使用のデジカメは200万画素級であろうが800万画素級であろうが200〜500円くらいで転がっている(ボディのみ)が、xDピクチャーカードが2GB3000円くらいするから、手持ちに半端サイズのxDピクチャーカードが無いと手が出しづらいだろうな。
 マクロモードで広角側は10cmほど寄れるが望遠側は80cmほどしか寄れない。これは「イタ飯なう」の画像を撮影するのにも少々支障があるレベルだ。これ1台で、旅行スナップからネットオークションの掲示画像まで撮影しようとすると、なにかと不便ではある。広角側と望遠側で明確に画質が異なるということはないが、どうも撮影画像がもやっとしているというかフレアがかっている。少なくてもシャープではないな。このあたりはフジフィルムのさじ加減なのかもしれないけど。フジフィルムのカメラは、シャープネスよりもナローな発色の美しさを求めているところはある。勿論、GXとかは別だが。ISO400でF3.3というと、夜景スナップでは効果が限定的と思われるかもしれないが、案外、ふわっとした発光物の描写が良い物である。どんな光源下でも、ブレなし高精度のフォーカスが必要という方にはお勧めしないが、どこか夏の記憶と言う優しさがあるな。
                   ☆            ☆
 何かと足りないところは有るカメラだが、あまりシビアな被写体の再現性に参ったら、こういうカメラで癒すのもアリではないだろうか。エネループがあればランニングコストも大した問題ではない。勿論、乾電池仕様でタフなカメラとなればオプティオE30のようなシリアスに燃費を考えたカメラに比べると食い足りないところはあるが、何れにしろ、ジャンク駕籠に転がっていたら500円だろう。
 そういう、癒し系のかめらなのだが、現在に運用する最大の問題点は、やはりxDピクチャーカードに尽きるだろう。リサイクルショップでもxDピクチャーカードはイイ価格をつけているので気さくに入するのは難しい。もし、ジャンクコーナーでカメラの中に256MBでもいいからxDピクチャーカードが入ってる物件を見つけたら、カメラの方はどうにもならないと分かっていても確保していただきたい。500円なら損は無いはずだ。

   では、撮影結果(東京散歩編)も見て頂きたい

(了:2013/5/6)

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