☆ジャンク度☆
不具合なし
撮影可能
外観上の変更点は正面にグリップが付いたことだけだ。
グリップの付いていないファインピクスA201と並べてみる。
レンズはライカ判換算で36mmF4.8の単焦点。
マクロモード付き固定焦点(パンフォーカス)だ。
電源スイッチ、レリーズボタン、撮影/再生モード切替レバーはボディ上部に配置される。
背面には十字キーと3つのボタンのみ。プリミティブな操作系だ。
シンプルなリアビュー。
単三型電池2本を使用。記録媒体はxDピクチャーカードを使用。
本カメラは液晶ビュワー付きデジカメとしては最廉価のカメラ、ファインピクスA201の記録媒体をxDピクチャーカードに変更したもので2002年に登場している。スマートメディアの限界が128MBまでに確定してしまい、新しい記録媒体としてフジとオリンパスがxDピクチャーカードを立ち上げたのだ。なんで汎用性の高いSDカードにしなかったのかは理解に苦しむ。お陰で、安価が進むSDカードに対してxDピクチャーカードは割高で、価格面でSDカード採用デジカメに対して苦戦するようになりボディは投売りされるようになった。旧世紀末には黄金時代を築いたオリンパスが迷走を始めるのもこの頃である。結局、現在(2009年)にはxDピクチャーカードは過去のスマートメディアと同じ末路を辿ることとなった。祇園精舎の鐘の音である。
そんな訳で、本カメラは外観上ボディ正面にグリップが付き、記録媒体がxDピクチャーカードに替わったくらいで中身は同じ物である。フジの公式HPには省電力化が図られた旨の記載があるが、まあ、使っている限りは同じ物である。長所も短所もファインピクスA201を継承している。
☆ ☆
2002年と言うとデジ一眼は手の届く範囲になったし、アッパークラスのデジカメは500万画素級になる一方、まだまだ価格面で200〜300万画素級デジカメが中核であり、メガピクセル化したおもちゃデジカメも繁栄期にあったのである。そんな中、ファインピクスA201や本カメラはおもちゃデジカメとは一線を画した実用デジカメとしてクリーンヒットを飛ばしたようである。
どちらかと言うと本カメラよりファインピクスA201の方をよく見るが、ジャンク籠に転がっていれば500円くらいなので拾ってみていただきたい。屋外なら小粋でよく写るカメラである。