フジフィルム ファインピクス700の撮影結果


 低照度と高照度の差が大きい被写体ではハイライトの白とびが発生するけれども、1998年のデジカメとしてはその許容範囲は優秀だと思われる。比較的近距離の被写体を撮影する分には満足なのだけれども、遠景や生い茂る木の葉など、150万画素のキャパティシイを超える画像の再現性はそれなりに厳しいものがある。しかし、それは本カメラの批判にはあたらないだろう。PC画面いっぱいに表示すると粒子の粗さが目立つが、コンテンツ掲示用の画像としては充分だ。乱暴に言うと中庸コンパクトAPSカメラで撮影した写真程度のクオリティである。これはネガティブな評価ではなく、この頃のデジカメが銀塩カメラと比較対象になるだけで大したものなのだ。レンズも逆光に強く、写真レンズとして立派に通用するものである。伊達にフジノンを名乗っていない。物好きな方なら1998年前後のデジカメを2〜3台ジャンク籠から拾い上げて欲しい。本当にしょうもないレンズを搭載しているものが多いのだ。
 ただ、ちょっと解らないのが、盗難にあった初号機で撮影した画像が立体感が無く、ぱさついた乾いた感じの色再現が、逆に透明感のあるクールな画像を作り出すので面白がっていたのだけれども、二号機ではそのような画像を撮影できなかった。被写体のエッジも二号機で撮影した画像の方が荒々しく再現している気がする。初号機ではもっぱら640×480ピクセルで撮影したからそのせいかも知れないな。
 フジのデジカメに限らないが青を誇張し、肌色を白っぽく再現する傾向がある。尚、人物撮影でフラッシュを使用すると、人工的で不気味な肌色になってしまうのであまりお勧めできない。


逆光に近い被写体を撮影。伊達にフジノンを名乗っていない。




こういう樹木の葉などの再現性には限界があり。


マクロ撮影。ちょっとハイライトが飛んでしまいました。





ISO125固定。AFは滅多には外しません。


意外とパーセクティブが付きます。


室内で自然光にて撮影。


本画像以降は初号機にて撮影。青の色再現がいいでしょ?


長瀞の蝋梅である。

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