ニコン クールピクス800について


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ニッコールを関した2倍ズームは伊達じゃない。

☆ジャンク度☆
無し
撮影可能


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 これがレンズ前7cmまで寄れる2倍ズーム。
 適度な存在感をかもし出していると思うな。

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 グリップに赤のアクセントは、この頃のニコンの高級機のアクセントだ。

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 レリーズボタン周辺の電源スイッチレバー。ボディ上部のアクセスボタン。ボディ背面のズーミングボタンで操作する。

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 液晶ビュワーにはワイコン使用時のアイコンが表示されている。。

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 電源は単三電池4本、記録媒体はCFを使用する。

 1999年11月。フラッグシップで回転レンズ式のクールピクス950と、単焦点レンズ搭載で廉価と見られていたクールピクス700の間を埋める偉大なる中級機として登場したのが本カメラだ。見た目はクールピクス700と似通っていたが、外装は若干大きくなってなんとライカ判換算38mm〜76mmまでの2倍のズームニッコールを搭載して登場だから世間の人は驚いただろう。なんていったって、当時のキヤノンはパワーショットS10なんていう煮え切らないガリバーズIXYだったからだ。
 まあ、拙僧はその当時の事は例によってよく知らないのだけれども、インナースバイルという特殊性が賛否両論であったクールピクス950のサブ位置として常識的なパッケージングで纏め上げられたカメラだと言う事はそうそうに解った。肝心なのはこれからで、ニコンのもう一つの柱となる保守層のアッパーモデルたる本カメラは、けっしてクールピクス950の単純な廉価版などでは無かったのである。
                 ☆              ☆
 まずは使ってみよう。電池は単三型電池4本で現在においてはエネループを2セットも用意して置けば困る事は皆無だろう。電源を押下すると流石にすこしスローモー。ここでちょっと考えてしまうのは、デフォルトだと電源押下時にレンズのズーミング位置が真ん中で固定されてしまうのだ。これは標準画角50mmな方なら問題ないけど、スナップ撮影ではワイド側からのオフセットの方が何かと都合が良い。この問題はコンバーターのオプション設定で解決できる。M-RECモードでコンバーターをワイコン仕様にしておくと、電源押下で自動的にワイド側にオフセットされるのだ。その代わり、その移動分だけ起動時間も若干掛かってしまうのだけれども、このあたりは旧世紀デジカメを楽しむ醍醐味でも有ろう。ちなみにワイコン設定にするとフラッシュも強制不可になっていてスナップ撮影には何かと都合が良いので、拙僧は殆どM-RECでしかつかっていない。
                 ☆              ☆
 本カメラは無骨な印象で、撮影時に最低限のエクステリアしか用意されていないと思われてしまうのだけれども、それは早計だ。本カメラにはクールピクス950に搭載されていないハイテク補助システムが搭載されているのである。画面を256分割して測光したホワイトバランス。シャッターをおしていると10コマまでの撮影を行い、最良の一枚を選び出すBSSなどだ。これらは特に静物撮影などに効果を得るようである。他に従来どおりMF機能などもAE機能は省略されちゃったし、マクロもクールピクス950では2cmまで寄れたマクロが7cmまでになってしまった。しかし、これは実際に使用してみるとそれほどの欠点ではないと思う。レンズ前2cmでの撮影などは特殊撮影であり。マクロに強いニコンらしく、その画像は本当に美しい。これだけでも本カメラを使う意義があると言うものだ。
 欠点は照度の差のある場合にしろ飛びしてしまう事が多いのだけれども、これも致命的な欠陥というのはこの世代のデジカメには酷であろう。
 ブラックボディがカッコいいので冷やかしに使ってもらいたい。

   では、撮影結果を見て頂きたい。

(了:2008/06/18)

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