NHJ D’zign DZ−338の撮影結果


 この種のトイデジカメはラチュードが狭く、晴天下では簡単にハイライトが飛んでしまうが、本カメラは割りと健闘している方である。多少、色が濁ったりシャドウがつぶれたりするが本カメラの性格から言えば良好だと思われる。もっとも、オートホワイトバランスが晴天下を前提にしており、曇り空や日が傾きかけると馬脚が出るようで途端に眠たい色彩現になってしまった。それでも日の差し込む室内などは良い露出を得ており、この辺りは慣れてくると解決できる問題だろう。ホワイトバランスは「太陽光」「日陰」など任意で選択できる。
 フラッシュはフル発光だが、撮影距離によっては良い具合になる。これも使いようだろう。
 問題は歪みなのである。これは以下の撮影画像を見ていただければ分かるように、かなり豪快に歪む。これは別にシャッタースピードが遅くなっているのではなく、受光素子のCMOSセンサーのスキャニングに時間がかかるようなのだ。なので、これを解決するには受光素子が完全にスキャニングを終えるまでカメラをブレないようにしっかりホールディングしなければならない。もっとも、これも被写体ブレには対応できない。これは工業製品としては失敗しているようにおもえるが、AVOXのようにもっと酷いカメラもあるのだ。ただ、このようなカメラがジャスコのような大手小売店で1.6万円で売られていたのには大いに問題があると思うのだけれども如何な者だろうか?



多少、ハイライトが飛んでいるが、この位色が乗っていればこの種のカメラとしては上出来だろう。
ただ、どうも歪んでいるようなのだが。



このカットは歪んでいない。
このくらい撮れれば御の字である。


フラッシュ撮影。
これくらい撮れれば上出来だろう。






このように迅速な撮影をしようとすると歪んでしまうのだ。


これはちょっと如何なものかという作例。

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