サイバーショット DSC−F77について


DSC-F77
ソニー伝統の回転レンズが収納型になった。

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能


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 回転レンズは下に向けるとボディと面一になる。
 レンズは泣く子も黙るディスタゴンだ。


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 「Carl Ziess」は主張したいところであるな。
 操作系は旧然としているが、安定的ともいえる。


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 ボディは従来機に比べてかなり薄くなった。

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 以外にもDSC−Fシリーズが光学ファインダーを搭載したのは初めて。

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 この横一列階層ニューとプッシュ兼十字キーの組み合わせによる操作デザインは、イマイチ気に入らないのだが。

DSC-F77
 電池はいわゆるCタイプ。信頼性の高い電池である。
 メモリースティックはレギュラーサイズだが1GBまで対応しているそうだ。。


 本カメラが登場したのは2002年秋である。今から10年も前のカメラだ。今は廃れたジャンルとしてレンズユニットが回転するスイバル式というのが存在した。ソニーのデビュー作、サイバーショットDSC−F1が本カメラの原型でありスイバル式であった。カシオのQVシリーズは有名だし、やニコンや初期のリコーなどもスタイリングは異なるが、レンズユニットが回転するスイバル式であった。こいうスタイリングはフィルム時代では考えられなかったし、何しろ自分撮りができるというので一流行りした。時代的にプリクラが全盛期であったし、会社の忘年会で派遣社員の娘さんとツーショットの写真を撮るにも都合が良い。デジカメの黎明期はデジカメそのものが珍しかったから話のネタになったのだ。しかし、2002年だとデジカメも珍しいモノでなかったから、それだけでは派遣社員の娘さんを乗らせるのは難しかっただろうな。
 21世紀になってスイバル式はニコンのクールピクス2500/3500などに僅かに残るだけだった。そこで現れた初代サイバーショットDSC−F1のスタイリングを踏襲した本カメラが登場したのはガジェット雀を賑わしたようだ。撮像素子は400万画素級とやや奢ったものだったが、キャラ的に立っていたのは単焦点レンズを搭載していたのだ。それもツアイスブランドのディスタゴンなのである。焦点距離はライカ判換算で37mmF2.8とスナップによい焦点距離である。しかし、2002年時のトイデジカメでないちゃんとしたコンパクトデジカメで単焦点レンズは珍しく、拙僧が久しぶりに出した時にはズーミングが出来ないので壊れているのかと思ってしまった。レスポンスが比較的良いので近代の戦闘にも、そこそこ耐える。しかし、セカンドアームズとしては面白いが、1台だけであらゆる戦闘に応えるという方にはちょっと気が引けるだろうな。
 それまでのDSC−Fシリーズと本カメラが異なるのは、レンズユニットが完全に下を向いて格納状態状態になるのだ。この状態だとレンズは汚れないし、もともとスリムなボディなので携帯に便利である。気が利いているのはレンズユニットを回転して、レンズを露出させると自動的に撮影状態に起動するのは気が利いていて、使い勝手が良いものだ。また、それまでのDSC−Fシリーズでは非搭載だった光学ファインダーを搭載している。当時の(最近でも)液晶ビュワーは晴天下で全く見えなくなるので光学ファインダーの存在意義もあった。しかし、本カメラは晴天下でもそこそこ見やすいので、液晶ビュワーを非表示にしてバッテリーを持たせるような用途に使うのであろう。回転するレンズユニットで光学ファインダーを使用するのは、ちょっと違和感を感じなくもないな。本カメラのバッテリーは初期のサイバーショットDSC−Pシリーズも採用する細長いものだが、そこそこ持つバッテリーである。
 本カメラの真面目な評価は、拙僧の駄文よりも大佐殿がスマートなコンテンツをまとめていらっしゃるので、ご一読いただきたい。
                ☆              ☆
 今はスイバル式は完全に廃れてしまった。現在では液晶ビュワーが可変するバリアングル液晶ビュワーにニーズは写っている。しかし、スタイリングも今はない独特なものでスウィーティである。
 レスポンスもそこそこ良いので、DSC−P2あたりをまだ持っていて、メモリースティックを捨てていない方は拾ってみて頂きたい。なんて言ったってディスタゴンである。無論、1000円以下がお勧めだ。

 では、撮影結果(秩父まつりその1編) を見て頂きたい。

(了:2013/6/9)

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