パナソニック ルミックス DMC−FX9について


DMCFX9

☆ジャンク度☆
電源が切れないときがある
撮影可能


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 シックなレッドボディにライカブランドが似合う。


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 シンプルなボディ上部。


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 こなれた操作系。パナソニックが家電で培ったデザインセンスが光る。


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 レンズを沈胴したところ。スタイリングは完成されている。


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 初心者というか、何も考えたくない方向けの「かんたんモード」を搭載。


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 バッテリーの持ちは標準並み。


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 ブラックも手に入れた。というより、手に入れたのはこちらが先。
 液晶ビュワーはルミックス DMC−FX7/FX8/FX9に多く見られるトラブル。

 FXと言えばカワサキの空冷4発である。カワサキと言えば埼玉のイルクーツクである拙僧の故郷ではRSZ2よりも400のZ400FXであった。と、言いたいところなのだが、拙僧が単車に目覚めたのは上京してからなのでFXもZ2もリアルには知らないのだ。しかし、なんでこの話題を出すかと言うと、この間、いかにも「フロント18インチ使いこなしています」みたいなZ2と一緒に峠を流すことになったのだ。その彼女がFXだったのである。なんだかミスターバイクBGなカップルである。それで、そのZ2がどんな走りを見せてくれるのか楽しみにして先行したのだが、コーナーを3つもパスするとバックミラーから消えるのである。些かがっかりしたが、別に拙僧がクレバーな走りが可能だったわけでもなく、考えてみれば70年代初頭のZ2と96年式のCRM250Rでは勝負にならない。伝説と言うのは現実化しないのが幸せなのだ。その点、カメラ・レンズならフルサイズEOSデジタル+白レンズの組み合わせで撮影したからと言って、ニコンF+オートニッコールで撮影した写真に勝るとは限らないから夢が残る。
 パナソニックのFXは常識的な光学3倍ズームレンズに手振れ補正機構を組み合わせたコンパクトデジカメである。初代のDMC−FX1/FX5こそイモっぽいスタイリングであったが、後裔のDMC−FX2FX7では早くも高い完成度を誇り、以降、パナソニックの中核モデルとなる。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった浜アユを起用したのも効果的であった。その浜アユも今ではAKBの影響力に翻弄されているのだから、ショウビズ方面の方にとっては月日とは残酷なものだ。
 本カメラの立ち位置を簡単に紹介すると、500万画素級のDMC−FX8の後裔機であり、ライカ判換算で28mmの広角から始まる光学3.8倍ズームレンズを搭載したDMC−FX01の一つ前のモデルである。つまり、本カメラはFX一桁シリーズのファイナルモデルなのである。後裔機がDMC−FX01と数値的に戻ってしまうのに注目である。ルミックスFXシリーズは早くにスタイリング完成したので、パッと見は区別がつき辛いので注意されたい。
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 改めて紹介するとレンズはライカ判換算で35〜105mmF2.8〜F5の光学3倍ズームレンズに光学手振れ補正ユニットを組み合わせている。ライカ判換算どころかライカブランドのバリオエルマリートを与えている。撮像素子は600万画素級を搭載。まあ、ムービーカメラで豊富なノウハウがあるパナソニックには安い仕事だろう。前述の通り、後裔機のDMC−FX01は28mmから始まるズームレンズを搭載しているのだが、望遠側が本カメラが105mmF5なのに対し、DMC−FX01は102mmF5.6と暗くなっている。DMC−FX01の方がレンズ設計に無理があって、本カメラの方が描写が良いとする意見もあるようだ。拙僧は正直言ってデジ画像のきめ細かい違いは分からないのだが、ペンタックスのデジ一眼レフにスーパータクマーとSMCタクマーの違いをドラマチックに報告する方もいらっしゃるから、才能のある方もいらしゃるのだろう。
 ルミックスFXシリーズは早々に完成されているので、違いを指摘するのは難しい。電源はボディ上部のレバーで行い、撮影モードはボディ後部に突き出したモードダイヤルで選択する。モードダイヤルには再生モードを含むが、何世代か後のモデルになるとモードダイヤルから独立して、撮影モードとスライドスイッチで切り替えるようになるから、使い勝手に指摘が有ったのだろう。フロントパネルに突き出したレリーズボタンを同軸としたレバーでズーミングを操作する。これに慣れると背面のシーソーボタンによるズーミングが煩わしくなる。クールピクス775なんて、電源スイッチがルミックスFXシリーズのズーミングレバーと同じインターフェイスになっているから、しばしば混乱する。どちらが使いやすいかと言うとパナソニックの方だろう。
 液晶ビュワーは明るく美しい画像を表示する。露出補正をするような方は液晶ビュワーが鮮やかすぎて。マイナス補正をしたら画像がアンダーだったりするそうだ。問題はこの液晶ビュワーの故障率が高いのである。これはDMC−FX7/FX8/FX9の共通なトラブルである。なんでも液晶ビュワーに至るフレキ基盤を直角に折り曲げて導いているそうで、ここの折り目具合でフレキ基盤内の配線が切れてしまうそうだ。これは、日本のパワーメーカーの設計としては如何なものかと思うな。また、電源がOFFできなかったり、電源スイッチがOFFなのに勝手に起動するケースも多い。多分、これも配線周りの不具合だろう。
 様々なシーンモードを搭載するが、拙僧は標準撮影モードしか使わなかった。本カメラは電源を切ってもフラッシュモードを記録するので、それで十分である。各シーンモードには親切なヘルプ表示がされるようである。暇つぶしには楽しそうだ。困っちゃうのは、ポケットやバックの中で、モードダイヤルが勝手に動画撮影モードやかんたん撮影モードに変わっている場合があるのだ。動画撮影モードならシャッターチャンスを失うだけで済むのだが、かんたん撮影モードだと夜間に勝手にフラッシュを焚いてしまうので、新宿の夜景などで怖い被写体にフラッシュを焚いてしまって肝をつぶすことになる。
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 パナソニックらしく完成度の高いカメラである。手ブレ補正も適度に利いていて実用度は高いだろう。ルックスも冴えたものだ。他のメーカーだとマニアルフォーカスモードや、凝った感度調整を行いパーソナリティを主張するところだが、本カメラは既に「ルミックス」の標準モデルとして確立している。
 現在のレベルではレスポンスも見劣りするが、600万画素級の撮像素子で描く絵に不満は無いだろう。SDHCに対応していないので2GBのSDカードまでしか対応していないが、不満を感じるのは稀だろう。問題はメカ的な信頼性がイマイチなのだ。実際、拙僧も不具合のあるブツをつかんでいる。
 ジャンク籠から拾う時はご注意を。

 では、撮影結果を見て頂きたい。

(了:2009/10/30)

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