パナソニック ルミックス DMC−FX1について


DMCFX1

☆ジャンク度☆
不具合無し
撮影可能


DMCFX1 DMCFX1
 ライカブランドの光学3倍ズーム。


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 ちょっと厚みがあるが、シャープなデザイン。


DMCFX1
 よく考えられたパッケージング。
 光学ファインダーの存在に注目。


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 コマンドダイヤルと十字キーの組み合わせは使いやすい。


DMCFX1
 動画機能付き。


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 ヒストグラムや格子の表示も可。


DMCFX1
 電源は専用リチウム電池。記録媒体はSDカードを使用。


 「浜あゆ」の手ブレ補正付きライカレンズ搭載デジカメが本カメラのプロパティである。それまでも高倍率ズームレンズに手ブレ補正機構を組み合わせたデジカメは存在したが、標準的な3倍ズームレンズに手ブレ補正機構を組み合わせたのは本カメラが最初であるらしい。拙僧の父親の撮影した画像をみると、確かに手ブレでどうにもならないカットは多いのでそういう事情はあるのだろう。勿論、拙僧の父親はアル中なので堅気の方々と一緒にするのは無理があるが。
 両端はライカよろしく丸まられているが、前後パネルは直線基調でシャープである。後裔機のDMC−FX2がぐっとモダンなのでやや野暮ったく見えるが、重要なのは光学ファインダーが付いているのである。DMC−FX2以降の機種では液晶ビュワーは大きくなったものの光学ファインダーは省略されている。手ブレを押さえるにファインダーを額につけるのは有効な手段なので、これは設計が古いゆえの利点でもある。フロントパネルはヘアライン仕上げで精悍である。ボディはやや厚みがあって、特に背面の液晶ビュワー部が張り出していているが、これは手ブレ補正ユニットが嵩張るのであろうか。
 受光素子は320万画素級、ライカDCエルマリート35〜105mmF2.8〜F4.9を搭載する。光学式手ブレ補正ジャイロを内蔵し、効果的な手ブレ補正を提供する。広角側はF2.8と明るく、ISO感度は400まであるのでかなり無理は利くだろうな。手ブレ補正は「mode1」と「mode2」の二段階に調整できる。この違いは正確には分からないのだが、後裔機のDMC−FX2と同じだとすると、mode1が常に補正していて、mode2がレリーズボタンを押下した時のみ補正がかかるのだろう。modeの切り替えは階層メニューを展開する必要があり、煩雑である。パナソニックもそれは承知らしく、DMC−FX2では専用ボタンが増設された。
 モード選択のコマンドダイヤルは背面に位置する。これも後裔機では軍幹部に移動している。本カメラはルミックスシリーズの原点、DMC−F7を継承した最後のパッケージングと言えるだろう。モードは「通常(オート)撮影」「再生」「あんしん撮影」「動画」「??」「夜景ポートレイト」「遠景」「ポーレイト」「マクロ撮影」を選択できる。「??」というのはよく分からないが、枠にバストショットのアイコンになっている。コマンドダイヤルのセンターは連射モード設定になっており、4コマ/秒となかなか実用的である。十字キーは階層メニューの選択の他に、上はホワイトバランスと露出補正、右はフラッシュモード、下はプレビュー、左はセルフタイマーの設定が割り当てられている。ちょっと不思議なのは「FOCUS」ボタンで、階層メニューにてAFをレリーズボタンの半押しか「FOCUS」ボタンの押下に切り替えることができる。「FOCUS」ボタンによるフォーカシングは煩雑で存在意義を感じない。
 「DISPLAY」ボタンの押下で液晶ビュワーにヒストグラムや格子の表示が可能である。拙僧個人はあまり重要視していないが、マイクの他にスピーカーを搭載しており、音声付き動画の再生が可能である。後裔機ではスピーカーは省略されているようだ。
                             ☆                    ☆
 本カメラの欠点はバッテリーが小型で、かつ手ブレ補正機構が電気を食うらしく、バッテリーが切れやすい点である。この点はDMC−FX2でも解消せず、それより後のモデルでバッテリーの大型化などの対応が行われた。
 電源スイッチはボディ上部にレバー型で配置さており、使いやすい。レリーズボタン周辺に配置されたズーミングレバーはDMC−FX2に比べると大型で扱いやすい。同じようにコマンドダイヤルも大きめで分かりやすい。こういうのはボディが小型になり、同時に液晶ビュワーが大きくなるにつれ小さく押しやられるので、パッケージングが野暮ったい方が使いやすいのは皮肉である。
   

 では、撮影結果を見て頂きたい。

(了:2010/2/12)

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